学校が終わって、家に帰るとあの人が珍しく家にいた。
仕事が休みなんだろう。

「…あの」

「何。」

「私、これから違うところに住むことにします。」

「…あらそう。はやく荷物持って出てって?もう帰ってこないでよね。学校のお金はあなたの親が学校に払ってるからそれ以外は何があっても知らないから。さようなら〜」

やっぱり私はいらない子。
あの人にとって邪魔な存在でしかなかったんだ。