「ねーねー。私、ストロベリーパフェが食べたい」
「自分で注文しろ。俺は奢らない」
「なによケチ!それくらい奢ってよ。私、女の子だよ」
「自分で払えないなら店から出ろ」
「でないもん。いいよ。お水飲んでるもん」
ぷうと芽衣は膨れると。
彰吾のお冷やを勝手に飲んだ。
「あ!それ美味しそう!ちょっとちょうだい!」
なんて言いながら、相手の返事を待たずに。
芽衣は阿久津くんのパフェを食べてしまった。
「ちょっと!誰がイイって言ったのよ!勝手に食べないでよ!!」
「いいじゃない。あー、美味しい!」
「うわー。いるのよねー。
こうゆうやつ。こうゆうタイプ大っ嫌い!!」
「私も阿久津嫌いだから気が合うね」
懲りてない様子で、
阿久津くんのパフェを食べ続ける芽衣。
「って言うか、心実さんってコーヒーなんだ。
なんか、可愛くないね。
女ならパフェとかケーキとか食べない?
ダイエット中?太ったの?」
「…………は?」
「おい、やめろ。心実。好みの変わったのか?
お前昔はパフェ大好きだったじゃねえか。太ったって言うより前より痩せただろ?
俺が奢ってやるからなんか頼めよ」
芽衣の言葉にイラついて
こうなったら言ってやると思っていたところを彰吾が止めてるれる。
けどさ。
昔っていつ?
私、ずっとコーヒーが好きだよ、
甘いものなんて、
なんだか嫌いになったんだ。
そんなの最近の話じゃない。
「どうして心実さんには奢るのに、私はダメなの?」
「うるせえな」
「それってまだ心実さんが好きだから?」
ーーーーだんっ!!

