確かに、よく見ると「晴太」の方が 背が少し高く華奢だった。 意識したらわずかだけど、 違っている。 別々の人間だから 当たり前なんだけど。 気づけなかった自分が悔しい。 「おい。同じ顔が二つもいたら目立つ。行くぞ」 「彰吾……」 「晴川彼方に知られたくないんだろ?晴太」 「………」 もうハルと呼んでくれない彰吾に、 …晴太は、黙って頷いた。