「それ、クリスマスプレゼント兼予約な」

「よやく……?」

ネックレスをみると、指輪が通されていて。
私は、ハッと顔をあげる。

「そ、予約」

照れくさそうに笑う先輩。
嬉しくて、嬉しくて、私の目から涙が溢れ出す。

私の額に優しくキスをして、先輩は電車に乗ってしまった。


先輩、先輩……。


待ってる、ずっと待ってるよ。





END