例え、遠い遠いところでも、同じ月をみることはできるでしょう? 耳元から顔を話すと、先輩は顔を真っ赤にしていて。 もう一度、強く私を抱きしめた。 「梓、待っててくれる?」 「もちろん。ずっと、待ってる。先輩を好きなのは、この先変わらないよ」 そっと、触れるだけのキスをして、先輩はコツンと額を合わせる。 「もしも、俺が夏目漱石だったら」 「え?」 「俺ならこう訳す」 先輩は優しく笑ってそっと声にだした。 「ずっとあなたを守ります」 そう言って、先輩はわたしの首にネックレスをつけた。