先輩。

学先輩。



知り合ったのは昨日....

キスも抱きしめられたのも昨日。


運命を感じてる。私。



今日は、一緒に帰る日だ....。

緊張と不安でいっぱいいっぱいで


昨日のキスを、思い出しながら


下駄箱に立っている


野球部のキャプテンの学先輩。

優しい瞳は、いつもふわふわしてる



「道ちゃんっ!」


タタタタタッ


「先輩!」



私が、先輩の声に振り返った瞬間



「....藤田っ....」



「柳ー....?」


先輩より、私に近い距離にいた






「な、んでー....」


声がうわずる

怖い、もう、あんなに....泣きたくない。



「俺....っっ....」


言いかける柳

耳をふさぐ私


「道 嫌がってんだろどけよ」

グイッ


先輩は、柳の肩をグイッと押して


私の肩を組んだ



「せ、先輩....っ///」


「行こっか」



背中には柳の舌打ちが1つ聞こえた



「ーあれ、元カレ?」


「ー....っ」


答えたく、なかった

名前すらもう....忘れたい....



「ごめん、変なこと聞いて

俺、道のこと好きだから....。」


先輩のあまーい言葉にドキドキしてる



「....いえ....私もです」



忘れたい....のに。


なんで、頭からあの顔が離れないの?