「ん....。」




重たいまぶたをあけた





「覚めた!愛〜っっっ」



ギュゥゥゥ




「ゆ、雪っ....?!」




雪に抱きしめられる


その後ろにここちゃんがいた



「ここちゃんもっ!」



「愛ちゃんを運んできてくれたんだよ!


二宮さんが」



「ほぇ....」


ここちゃんが私のすりむいたひざに氷をあてながら言う


「私と心ちゃんが、保健室にスポーツドリンク貰いに来たら、ちょうど二宮が来て、」


雪は話す




『あ、っと....湯山と、糸乃....?』

いきなりドアが開いて


『え、二宮?って....愛!?!?』


二宮が愛をおぶって入ってきて

私が駆け寄って


『愛ちゃん、どうしたの!?』


『泣きつかれてるだけ。理由はコイツが話すまで聞かないでほしい』


って、ベッドにおろして


『タオルは洗濯しろ って伝えて』


って。



雪の話が終わって


ここちゃんがこれ、はい!と私にタオルを差し出した



「これ....」


青いスポーツタオル。


私の涙でしめってる。



だきしめてくれたのも

タオルを巻いてくれたのも....





あ、いつ....?



二宮の顔が浮かぶ



「二宮いい奴♪愛〜付き合いな!」

「ほんとほんと!お似合い♡」


「ふ、2人ともやめて!///」




あぁ、....


悲しさは消えて


二宮のことで頭がいっぱいになってた