「あれ、橘....?」


雷の後ろからひょこっと顔を出した2人

「あっ、大関!と二宮!」



「あれ....ここ、サッカー部の部室だよな....」



「私がそうじしました☆」



えっへん、というと



「すげ、ピカピカじゃん!」


意外にも褒めてくれたのは二宮



「あ、ありがと....」



「橘、無理すんなよあんま」


「うん?全然....っっ....///」



思い出してしまった

さっきの出来事




“俺が好きだっつったら


諦めてくれる?”




プレイバックする。

顔が厚い。


「お、おぜき....あのっ、さ、....///」



グイッ
「来て」



私が口を開いて数秒後


左手がひかれて



「えーと、高橋さん、橘借ります」



「え、あ、はい....」

雷はほぅ....とにやっとして返事した


「え、ちょっ、」


二宮とあった目線が



ズキッとした


そして廊下に出た




「大関、っ....」


「俺、真面目にお前のこと好きだ」






「....空なんてやめろよ」



まだ掴まれたまんまの左手が


彼の表情が


全てにドキドキして



「....大関....ごめん、私....」




「それでも、諦められないの


それくらい、好きなの空の事」




その瞬間 大関の瞳が見開いた



「ばかだよね、笑っちゃうでしょ?

ずーっと好きで。しつこいよね」



「橘....」



「だけど、諦められない


なんでだろう?」



精いっぱい笑った



「....ばか、おまえほんと、ばかだよな」




「....ばかだもん」




「嘘だよ嘘告白」