「虹ちゃん、偏差値上がってるわよ！」
採点が終わったあと、
さすがね、と先生に褒められる
「いやいや、そんなことないです」
「花火大会行かないで、
塾来てる中学生虹ちゃんだけだもの」
ｼｰﾝ
確かに周りには見慣れない制服を来てる高校生ばかり
みんな来ないと、罰としてプリント何10枚もさせられるのに
それよりも花火大会なんて…
そんなに楽しいのかな…
「終わったより速く終わったし
帰っていいわよ、」
「ええ、いいんですか？」
「花火まだなってないものね
ここからでも見えるけど
せっかくなら現地から見たら？」
先生のお言葉に甘えようとした
けど、
「直しだけやっちゃいます
まだ花火大会はありますし」
「そう…？
息抜きとして窓開けてもいいからね」
「はい、ありがとうございます」
今いってもみんなラブラブしてるだろうし…
勉強がいやなわけじゃないし
ﾄﾞｰﾝｯ
ﾊﾟﾗﾊﾟﾗﾊﾟﾗｯ
花火…
なんとなく浮かぶ
成瀬凪の顔…
嵐と見てるのかな
…
だったら。
なんなんだろう
ﾄﾞｰﾝｯ
ﾊﾟﾗﾊﾟﾗﾊﾟﾗｯ
好きなわけじゃ、ないのに
なんでこんなモヤモヤしてんの。
