公衆電話…からだ


「も、もしもし?」





「高橋?俺!…っと、

武内亮です」


「たけ??!」


少し電話だと違う声に戸惑う



「おう。…」


「どうしたの?」



「……


龍のとこ、行くな…!」


へ?


「な、なんで「龍はまた、高橋を傷つける…」…?」



たけの泣きそうな声にも

その内容にも

とにかく戸惑うばかりで



「いま、どこ?」


「いま…花火大会、」

ドーンッ


パラパラパラッ


「「花火…」」


私とたけの声がかぶる


「たけも、聞こえる場所にいるの、」


「花火が、見える場所にいるよ」


「なんで公衆電話…?」


「…~っ お前んちに届けに行ったから」



「え??」


お前という言葉に少しときめいてしまう


「~っ、もうすぐ誕生日だろ!!!!///」


ドーンッ

パラパラパラッ


あと3日で私の誕生日

7.22


「ありがとう…覚えててくれたんだ?」


「当たり前だろ 好きな女の誕生日なんだし」

ドキン



「会えない、?」


「いま、龍とデート中で…」


「会いたい。少しでいい、

頼む」




「たけ…」



消えそうな声


「よく遊んだ公園の、公衆電話あるだろ?


あそこで待ってる」


ピッ




切れちゃった…



ひとまず龍を…







「井野…やめろ!!ばか!」


「龍、そんな照れなくても♡」


ドクンッ


嵐ー…?



「キスした仲じゃん私達」




販売機の前でじゃれあう2人の



嵐の声に戸惑う



キス、?





「はぁ??お前、あれはしてないって…」


「ええ?忘れちゃったの、龍


私のこと看病して救急車呼んでくれて、助けてくれたのに?」


なにそれ?




「お前、話盛りすぎなんだよ…」



「とにかく今日は付き合って♡♡暇なの、」


「俺は高橋と来てるって言ってんだろ!」



「いいんだ?


愛しの高橋さんに、キスしたこととか言っても」


「~っ…」



「じゃあ、いこ♡」

ギュッ


龍の腕に抱きつく嵐






見ていられなくて


私はなぜか



公園の公衆電話に

走ってた