よし、家入ろーガチャ



ん?


ガチャガチャ


あれ…

ガチャガチャガチャ


開かない!!!!(◎_◎;)


ママいるって言うから鍵家の中なのに…


帰り何時…



はぁっ…



玄関の段差に座り込んだ時



「あれ、…家、入んないの」



「たけ!!」



今度はチャリに乗ってるたけが登場


「ど、どうしたの?」

「龍に漫画返そうと思って…休み入るから!


飛ばしてきたんだけど、

入れ違いか。」



「そうだったんだ~」


「高橋、鍵忘れた感じ?」


チャリを止めて


たけは座り込んで話しかけてくれた


「うん…最悪」


ゴソゴソッ


私の言葉に相づちを打つ前に、


ビニール袋をあさりだした


さっきのアイスとは違うみたいだけど…



「これ!どうぞ」

ポンッ


手のひらに置かれた


ピンクのマカロン…?


「母親の誕生日に買ったんだけど。女子ってこういうの好きかなって思って、…


食べる?」


「す、好き!ありがとう!」


ニコッと笑ってくれた


あ、この笑顔すごい懐かしい




俺も食べよ、とさりげなく隣に座って私と同時に緑のマカロンをほおばるたけ

「たけさ、本当変わらないよね」


「なんだよそれ!身長伸びてないとかそういうのだろ~」


む、とした顔をする

「いい意味だよ!!

昔と変わらず優しいし、なんか一緒にいて安心する」


「高橋だろそれ」


「え?」


「一緒にいる、というか

見てて飽きないっていうか。


笑顔が、好きなんだよ昔から」


言葉をひとつひとつ選ぶように話すたけに

本気で照れた



「~っ照れる!///」


「真っ赤になるとこも変わってないよな」


なんか、こんな素敵なセリフ

さらっと言える人だっけ



「龍と幸せ?」



「うん」


「良かった」

未練 という言葉と

そのたけの切ない笑顔が脳内に残った



「たけには、もっと、

イイ人がいるよ、


私なんかじゃなくて…」



グイッ






「高橋だけなんだよ。



昔も今も…俺が好きなのは。

俺の好きな人は、高橋雷なんだよっ…!」



ドキン


右手の手首を掴まれて

顔はわずか6cmくらいで


思い出す


合宿の日の夜



「ごめ…私…!」


ふわっ



「キスしたいけど我慢する

龍の女、だもんな、


本当はこんなことも言える立場じゃないのに」



抱きしめられてた


すごくドキドキする


「たけ…」



ギュウウウウウ



「高橋、…。」





チリンチリン


バッ


おばさんが通るチャリの音がして急いで離れた


うわ。///



私何やってー…


「そろそろ帰る、ま、またな!」


と言ってちゃりを動かすたけ


「う、うん!またね!///」


私のセリフに振り返って




「今日のこと、龍には秘密な…!!!///」



ギッ




秘密って…。///






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