ー戻ること1時間前ー


「ちょっとママ!浴衣!速く!!」


「愛ちゃん達と行くなら5分くらい待ってもらいなさいよ~」

ママはゆっくりと食器洗い中


「~っ来ちゃうの!!」

私は 龍 という言葉は言ってなくて


だって恥ずかしいし。


浴衣の帯を持って駆け寄った


「ママ!食器洗いは帰ってきたらやるからお願い!

これから初メイクとか挑」

ピンポーン


ビクゥゥゥ

「あ、愛ちゃんかも?

あがってもらうよ~」


ママはタオル片手に玄関へ直行



いやいやいやいや!


「ちょっ、」


ガチャッ


「こ、こんばんは…」


龍の声~~~!!!


「えっと、あなた…」

「水無月龍です、雷さんとお付き合いさせて頂いてるー…」


「え、!?」


オワッタ…


「嘘!すごいかっこいいのね!!

雷なんかと…ありがとう、

ふふふ」


「いや、///」

窓から少しのぞくと

照れたように頭をかく龍がいた


「雷、まだ時間かかるから

もう少し待ってもらえる?」


「はい、!」


なんか違和感と不思議に包まれる…。


「ほら、雷♡今度は家連れてきなさいよ~」

ギュッ

「帯キツイ!!」



ー5分ー



「お、お待たせ…」

「お、おう…」


髪こんな高くにまとめるの初めてで緊張するんですけど…!///


「ーなんか、メイクしてる?」

「っつ、ごめん!」


「なんで謝るんだよ、


似合ってる



と言うか…大人っぽくて

戸惑う」


ドキン


大丈夫、


顔が赤くなっても

今日はチークのせいに出来る


「龍こそ。また身長伸びた?

また差が~」


私が少し首を伸ばすと

「そんなことないだろ?てか」

ポンッ


「女なんだから俺より小さくていいの」


頭、ぽんぽん…///


「う、うん…///」



パチッ


この角度で目が合うと


少し、期待しちゃうよ






「こないだ邪魔されたからしたいんだけど、ね

まだ我慢するわ」


ドキン


「そ、そうだね!!


じゃあ、行こ!」




たけ…