「豪っ!!速い!」


繋がれたまんまの手を引かれて、


こんなに力強かったっけとか

男の子だなとか

実感してしまって



ピタッ
「ぅわ!?」


ドンッ

「い、いきなり止まらないでよっ、」

止まった豪の背中に顔を当ててしまった


「あー…柄でもないことした…////」

ドキ


「なんで照れてるの!?」

「人前でかっこつけすぎた」


はぁっと地面にうずくまる


「結局、変わってないじゃん?」


「雪がいつも照れないから、たまにはって思った」


…いつも照れてるけど

それは言わないようにしよう


「あーゆー豪も、嫌いじゃないよ」

「…ツンデレ」

「うっさい」



ドーンッ

パラパラパラッ


「「花火!」」



綺麗…


「…なんか食べたいものある」

「ないない」


ドーンッ
パラパラパラッ


「飲み物は?」


「私平気だよ お腹ものども」


「そ、そっか」


動きたいのかな、それとも、

私といるのつまんないのかな、



付合って、冷めて

別れるカップルってあるもんな…



「じゃあ、…

パイン飴買いに行こ」

ピクッ


「な、なんで?!」

「…俺が好きだからだよ」


「意外と甘党?」

「…いいから行くぞ!」


グイッ

「行くぞ!ってすぐそこじゃん!

私花火みたい!!」


「ここからでも見えるし、


それに、



せっかくデートしてんだから

一緒にいる時間増やしたい」


ドキン


「そ、そっ…か…///」



「うん、…///」


「お、恋人同士だな!

ボウズ、彼女におごってやれよ~」


パイン飴のおじさんにからかわれてる豪


「そのつもりです、

パイン飴2つ、!」


「はい、600円ね~」


キラキラしてるパイン飴を受け取る豪

「ありがとうございます」

ドーンッ

パラパラパラッ


「ん、これ」

「ありがとう…いただきます」

パクッ

「美味しいなこれほんと…」

久々ににこっと口を出して笑った、




「本当好きなんだね~パイン飴

美味しいね!」


私もつられて笑顔になる


「もったいないなってつくづく思う」

「なにが?」


「雪がオレのものになったのが」


「なにそれ??」


「こんな綺麗で才色兼備な人、なかなかいないし、…」

「なに改まっちゃって…」



「ありがとうしか出てこないんだけどさ」


ドーンッ

パラパラパラッ



「そんなの私もだよ…!」


「え?」


「私だって、…豪といて幸せだし。


豪、自分で思ってるより絶対かっこいいと思う、し、///」


うわ、何言ってんのわたし



「反則…///」



ドキン



「雪、…このあとなんだけどさ





うち来ない?」