「高橋、....

俺とデートしない?....」


と、つぶやいてみても

当の本人には聞こえる訳がないのに…。



「高橋、いや、雷、


俺と....デートしよ!」


キモい。キモい。

「あ゛〜くっそ」



俺、水無月龍は

健康な男子13歳として悩んでいます。



彼女

ができて


平和で幸せなのだが

天とかいう、空の双子に

ハメられてしまったのである。



ー合宿の日ー


「空もお前も趣味が分からない....」


ふぅっと缶コーヒーを開ける


なんか、大人だな

「なんだよそれ高橋のこと?」

俺は、

....

メロンソーダだけどな?

「それ以外何があるんだよ」


空と同じ顔....と思ってたけど

コイツのが前髪長いし髪の毛まとまってて、キノコみたいだな。

根暗っぽいし


「デートしてみてよ」


「はぁ?」

「極秘情報教えてやる


高橋雷の初恋は、武内亮、ってこと」


ドクンッ


「は、はぁ?逆じゃね?」

亮の初恋が、高橋ってことは知ってるけど


は?まじかよ


「詳しく教えて欲しかったらデートしてよ」


「理由は?」

「本当にお前におちてるのか、高橋が


確かめてみたくなった」


ぶ、....


不気味なやつ


「わーったよ

男だしかっこよく誘ってヤローじゃねーか」


「できなかったら別れろよ?」
「は、は!?」


「空との約束ーで、お前との交換条件だからな」


良く分からないけど


デート誘う予定はたててたし....

(付き合う前から)


「いいじゃん。やってやるよ」


「ま、 油断してると落とされるよ


たけにね」


た、たけ....!?




「〜っ、わかった」





たけの顔が少し浮かんだ