「雪っ!!?」


私の髪の毛の右側、

6センチくらいが


チリチリといいながら床に黒くなり、落ちた


それと同時に、

中年男は倒れる


戸惑う豪は、先に

私の口元のガムテープをはがした


「雪っ....、ごめん、俺」

「い、いいの....気にして、な....」


ポタッ


涙がボロボロくる

あれ、なんでだろ。



少し右側の髪を掴んでみると


チリチリとまた落ちた

涙も。


ギュッ


抱きしめられた


「ごめん、俺、俺ー....」


肩が震えてる、豪


言葉とは裏腹に流れる涙



「怖かった....」


「守るとか言って、ごめん。本当に、



ごめんっ....」

「助けに来てくれてありがとう」




「ーー雪、俺に



責任、取らせて....


てかもう、待てねーよ。」


「責任、?....」


抱きしめられた肩が1度離れて

豪と、目を合わせた


「結婚して」



え?







ピーポーピーポー

「雪っ、雪、!!」


私以上に泣いてた愛と笑ちゃんが

駆け寄ってくる


けい、さつ....


逮捕されてく男。

錦織も、ほっぺからはうっすら血が出てたけど

なんとか勝てたみたい


良かった、....





「雪、これ、かぶってて」

ドキン



バサッ

それは、豪が着てたTシャツ

「うぇっ、ちょっ....///」


「美容院予約しとく」

いやいや。上半身何も着てないよ。


それに、小さいくせに

筋肉あるじゃん。


「あ、ありがとうっ....」


「おう。」


豪ー


結婚、って



私の聞き間違え?




なわけないか。