目が覚めた時ー

口は塞がれていた。

手足はガムテープ。



「ん....んんん!!」


「あ、起きたみたいだな」

ビクッ


近くには、

ガタイのイイ男。一人。

てか、目つきが気持ち悪いゾワワッ

「覚えてない?

俺が公衆トイレにいたあんたを後ろからタオルで気絶させて。」


覚えてないし。

「まぁまぁ、殺しはしねーよ」

ビクッ


「まぁ、これから

おじさんと楽しい事、しよーぜ?」



き、....


もちわる。


「こんな奥倉庫に来るやつはいねーしな」


なんなの。私。何されるの。


「まぁ、怯えるなよ

まずは髪の毛から行ってやる」


えっ....?


ライターから、出る火

私の結んでたハーフアップはボサボサに崩れてて


このまんまじゃ、

焼かれる....?


「ん、んんんんんっ!!!」

「そーだよ、そーゆー顔が好きなんだよ。

怯えてる、なぁ。」

怖い。助けて。


航ーっ....。

「おい、何やってんだよ!てめぇ....」


豪....?


「うわ、想像してた通りの顔だな

中年男。きんもちわるい....」

あと、いたのは錦織。


「な、なんだよ、お前ら....」


私の顔の横には、まだ

つけっぱなしのライターを握った

男の手がある


変に抵抗したら、



ー焼かれるー


「おい、....

分かってるだろ?どうなるかくらい」

グイッ


髪の毛をつかまれた

痛い。


「卑怯すぎるだろ....。ありえねぇ」

錦織は、冷や汗を流す


「望、....お前が行け。

やれるだろ?柔道のやつだよ」


豪は、真剣な目ー


「でも、そしたら、ー」

「俺が守るから」


豪、....


「分かった。

おい、そこの中年野郎


いくぞ」


錦織はボキボキ鳴らす




その後ろ。



ガンッ

「望!?!?」


後ろから棒のような鉄で殴られる、錦織


「い゛っ....」

「中年だと?中坊に言われたか、ねぇな」


もう一人、男。


なんで?....。!

血がどくどくでてる錦織

「甘く見てんじゃ、ねぇぞっ....」

ゴキッ


殴り返す、錦織


それから、目も向けられないくらいの乱闘。


どうしよう。ー


「雪、今助けるから」



「あ゛?てめぇ、何言って....」


ゴキッ

豪は、殴る中年男を


「なめんなよ?

中坊に本気で相手してる暇があるなら

仕事してろよおっさん。」

中年男は、ライターを震えながら持つ


そして、豪が

もう一発構えるー




それが、

中年男の頬に当たったときだった



火がついたままのライターが私の髪の毛に