「....い!愛!」

ハッと目が覚めた時、

目の前にいたのは虹ちゃんだった



「あれ....まだ、夜?」

目の前にあった、時計を見て驚いた

2:00で、外は真っ暗だった


心なしかオデコが痛いし、鼻にはティッシュが詰まってる

「愛、5時間くらい寝てたんだよ?

気絶、っていうの?


ここまで神崎空が運んできてくれたの」

「そ、空!?」


な、....。

そ、そうだ

私がスマッシュ打とうとしたら、

空の枕が顔に当たって....。


そっから、記憶はないけど。


「ここは?」

「養護室だよ

でも、もう大丈夫そうだから

部屋戻ろっか」


虹ちゃんから訳を聞くと、


空が私を運んできてくれたみたいで

そのあと、二宮が追っていったみたいで。


で、たけ が勝利してまだ暇だったから

残りの男子らと少しババ抜きとかやって、

解散したあと、


道と虹ちゃんとここちゃん3人で

様子をみにきてくれたみたい。



でも、その途中でここちゃんと道は

なんかの用事で戻ったみたい。



で、来てくれた虹ちゃんは

空と二宮の会話を聞いちゃったみたい....。



「その会話の内容覚えてる?」

「明確には聞き取れなかったけど、


とにかく茶番だったよ。

神崎空がまず出てきて、そのあと私が養護室に入ろうとしたら

二宮が....。」

「に、二宮が!?」


「....本人から聞いた方がいいかも( ´ ▽ ` )」

「ぅええええ。そこ1番気になる!」


「まぁまぁ。それよりさぁ

雷、楽しんでるかな?」

「たけだから、話してるだけでしょぉ〜

意気地なしだし」


「え?一緒に寝てるよ」

「はい?」


「武内が、誘ったみたいで

そのあと卓球部とかサッカー部追い出されて、

今は多分真っ最中じゃ....」

嘘だろ。?


たけ....

よくやったヽ(;▽;)ノ

「でも、キスしてたけどね〜事故だけど

雷と龍」

「はぁぁぁ!?龍!?」


おいおいおい。

合宿でケリ付けるってこのことかよ。

でも、よくやったヽ(;▽;)ノ


雷、どーなるの〜

(守れなくてごめんね(´>∀<`)ゝ)

「まぁ、寝ようか〜

ここちゃんたち戻ってこないけど」


キィ、っとドアを開けた

部屋の


「あれ....やばい、

ケータイ忘れた!」


ポッケから見当たらないケータイを探す


「嘘!?養護室じゃない?」

「取ってくる!先寝てて!

ついでにここちゃんたち探してくる!」




でも、午前2時怖いな....。


階段の前で、

足を止めた


「ー!!」

「〜っ....」


「ーあーー!!」

何か聞こえる会話。

だ、だれ....?



「いい加減にしろよ、

お前が好きなのは、高橋雷だろ!?」


二宮....?

「そうだよ。

でも、橘にケガさせたのは俺だし

何そんなムキになってんだよ」


そ、空....。


「ムキになってなんかねーよ。

中途半端はやめろって言ってんだよ」


「ふぅん。にの、好きなんだ橘のこと」


ドクンッ

ええええ、何!この!会話!


「だったら、なんだよ。....///」

ドクンッ

な、....。///


「なるほど、ね

だからキスした訳だ」


き、す?

「〜てめぇ、....///

見てたのかよ!?」

ええっ、病院のときのこと?


「にの大胆だよな

あと、橘の友達の正岡さんも
見てたから

口止めしといた方がいいよ」

虹ちゃん....それを見たの?


「〜、....///」


「キスなら起きてる時にしろよな」


俺みたいに?と空がふざけていう

「お前に言われなくても


するって」

ドキン

「あ、あとこれプレゼント」


パシュッ


空の手元、ポッケから取り出された缶をキャッチする二宮

「なんだよ、これ」


「おごり ジュース」

「サンキュー!」


「橘と一緒に飲めよ、ってことで

おやすみ」


階段を降りていく空



私と、一緒に飲めよ?




「うぇ....まずっ!!!」

ゴホゴホしだす二宮


もしかして、あれ....市原の、クソマズ茶!?


咳が止まらない二宮に、駆け寄ってしまった


「大丈夫!?」

「ゴホッお、ゴホッ橘!?ゴホッゴホッ」


「これ、そんなまずいの!?」

缶を覗いてみると、二宮の咳き込む背中に当たって、


ビシャァァァッ

顔に、いや浴衣にもかかった

そしてもちろん口の中にも....。


クソマズ茶ぁぁぁ。



「いやぁぁぁっ!」

「一人で何やってんだよおまえ。....ゴホッ

てか、なんでいるんだよ!?」

浴衣の水分をタオルで拭き取りながら、言った


「ごめん、全部、聞いてた。」


「〜っ///おい!?」


可愛い....真っ赤


「あのさ、キスって....」



「あまりにも無防備だから、つい。」


えっ




本当?だったの?


カァァァァッ

「っつ....///まじ?」

赤くなるのがわかった


「空に妬いてた。

肩なんか組むから....」


キュウン

あーもう、好き。


「〜....

キスするなら、起きてる時にしてよ。」



「え....?」

すっとんきょんな二宮

さては、意味わかってないな


「寝てる時じゃ....二宮だけじゃん。


嬉しいの」


「おい。おまえ....」



何だろう、

クラクラというか

ふわふわする

「てか、キスとかしないでよ。


私ばっかいつも期待してるー....」

なんか、頭の言葉がそのまま口に出る


「〜」

二宮は顔を伏せる


「私は、二宮のことーー」


ドンッ


「ぅ、わ....」

身長差。ってよりも

ドキドキしてしまう


目の前に二宮の顔


あれー身長、伸びた?


「ーお前なぁ、


俺の事壊したいつもり?」

ドキン

「な、なにいって....。///」


近い。


「全身濡れてて、浴衣着てる


好きな女に、何もしないでいられるわけ


ねーだろ」



ドキンドキンドキンドキン


「す、....きな、女って....」





「いい加減気付いてるだろ


俺は、お前のこと好きなんだよっ....」


塞がった唇


私にとっては2回目だけど

3回目。


言葉は何も浮かんでこない


もう、幸せ。


「愛、....」


な、まえ、よ、び?!///


「してる、橘」


ドキンドキンドキンドキンドキンドキンドキンドキンドキン


あいしてる?


あいしてる?

二宮が?