くっそうを連発する、龍は

市川に言われてしぶしぶと、


冷蔵庫にあるクソまず茶を手にとった


「ちぇっ、」

「ま、運動神経も、仲間も、すばしっこさも、神様からのめぐみも、

俺のが勝ってるみたいだな♪」

「まだ、いるしな!遥と凛が!」

怒鳴り狂う龍。


「こっちは、キャプテンの君を倒した

俺と、彪、蓮、明がいるんだぜ?」


「〜」

「ま、?クソまず茶でもなんで

座ってなばーか」


たけ も、言うなぁ....。


手に持ってる、クソまず茶を

一気飲みした、龍


「プハァッ うえ、まずっ」


また再開される、枕投げ


私がそれを、見ていると


「クラクラする....貧血か?」

ドンッ


隣に、座った龍

距離は2mくらい。


それでも、わたしにとっては近かった



「ーーー高橋」


「えっ?」

イキナリ名前を呼ばれて、びっくりした



「なんか、バスでごめん」

「謝られるようなことされてないよ?」


「いや、その....。

リレーの時も、フォークダンスのときも。

バスでも。ごめん。


言い過ぎた」

ドクンッ


「良かった」

口元が 久々に 自然に、ゆがんだ


「私、嫌われてるんじゃないかって不安で」

「き、嫌いなわけねーだろっ!?」


ドキッ

「あ、ありがと....?///」

「おう。....///」


枕を投げる音と、マネ部のみんなの黄色い悲鳴と。男子達の図太い掛け声。

そんなうるさすぎる騒音は

聞こえなくなってた、


龍の声しか、聞こえなくなってた。


「な、なんか熱くね?///」

「....こ、ここエアコンあるよ!」

ちょうど、私の上にあったエアコンを指差すと


スススッ

2mを埋めて。

距離は10cmもなくなって。


「隣、いい?」


ドキッ

か、かわいい。....

「う、うん。///」



近い....。