「何度もごめんなさい!」

私は、手に巻かれる包帯を見ながら言った

「....まったく....。」

堀江は、はぁっとあきれ顔


「ごめん〜ウウウ」

「泣かないでくださいよ、泣きたいのは俺です


傷でも残ったら、どうするんですか」

「傷....。

ここにもここにも、ここにもあるウウウ」

足には、今日の朝コケた傷、

体育祭の朝ぶつけたオデコの傷、

腕には包丁でやった切り傷。

「うわ、全部派手にやりましたね....」


「どうしよう、

こんなんじゃ....」


「お嫁に行けない?とか?」

ドキンッ


「いや、えっと。」

「大丈夫です

オレがもらいます






ーとか、言ってみたり。」


イタズラ笑顔がドキドキくる。


「ちょ、冗談やめてよ!?」

「赤いですよ、マネージャー」




ドキドキドキ

「〜いきなり 変な事言うから」

「変な事ですかね。」



「変だよ!?」


「ほら、夕食食べる時間なくなっちゃいますよ」

「わかった。」


あー....。

堀江とは、


いつもこんなギリギリのところで終わるの


これ以上先には進むな、

って神様の教えなのかな



「そんな顔されると、困ります」



「ふぇ」

「事故じゃないやつ



していいですか?」





ドキンッ