「そろそろできたかな?お皿並べたりとか....」

レモンパイを持って、のれんをくぐると




カッシャーンッ


「ポロ!?」


「いたたた....っ」

割れた数枚のお皿の周りにはポロが転んでいて


「ちょ、笑ちゃん!

本日2回目だよ!?転ぶの!」

雪が、かけよる



ピーッ

私達9人が揃ったとき、

ロビーのドアが開いた



「ぅわ、広いな、やば」

二宮....!?



「温泉いこーぜ温泉♪」

「なんか、いい匂いするわ〜」


ゾロゾロと入ってくる男子


汗臭い、泥まみれの....。




「マネージャー!?」


真っ先に声をあげたのは、

ポロの仲良い人。堀内くん。



「手、血でてるじゃないですか!

1日に何回こけるんですか!?」


ポロの手を取って声を高める


「ご、ごめんなさい....」


ポロは涙目

「....救護室とかありますか?」

ギュッとポロの怪我してない方の手を掴んで、立ち上がる


女将さんが、

「ありますよ、案内します


ほかの皆さんはもう夕食ですので

温泉は後にして、荷物をおいて来てくださいませ」


「雪!」




航の声。


「!〜」

雪は返事をしなかった



「ごめ、虹


案内して

他はいま片付けとか忙しそうだし」



「わかった、....。」


雷たちはみんなお皿の片付けとラストスパートの夕食準備を足早にしている

けど、私は、雪と航が気になってて。



ー私のせい、?




なんて考えてたら、もう部屋


私達女子部屋の隣が、

卓球部のみんな。

その隣がサッカー部とバスケ部、バレー部。

その隣が、吹部、陸上部、野球部


って事みたいで。


みんなが荷物をガヤガヤおいてる時



廊下に一人、出てきた







「虹、ごめん」

「謝んないでよ!....」



私が笑うと


「虹こそ、無理やり笑う必要ないだろ?」


バレてた?



「おいっ!航!何してー」

いきなり扉を開けてきた、顔しか知らない誰か が

航にたいあたりして

ガンッ



「っわ....///」

ドクンッドクンッドクンッ



航の照れた声が少し下からした


後ろは壁

航は真っ赤な顔して下を向く


変わらない、いや、少し航のが小さい身長差。

何か不思議な感覚。


ドクンッドクンッドクンッ



「ごめっ///」

女の子みたいなんだけど....。



「だ、大丈夫です。私そろそろ下行くね!」


「虹、!


着物、似合ってる って






雪に伝えてくれない?」



ドクンッ


「うん!了解です!」



この私の笑顔も


作り笑いだったりして。ね