「虹、浮かない顔だけど大丈夫?」

「大丈夫!ありがとう雷!」


雷の、椿の着物は

赤で

雷の笑顔と優しさと一緒に元気をくれた




ピーッ

エレベーターに乗って、

一階へ。


ピーッ
「着物歩きづらい....。」

みんな、裾を軽く持ち上げてそそくさと歩いてる


エレベーターのドアところで、



グキッ

「い゛っ....」

愛がこけた。

転んではないけど、つまづいて

足をひねったみたい


「大丈夫?!」

「だ、大丈夫....」


いててて、と言って跳ねるように歩く愛


二宮がほっとけない気持ちも


わかる気がする。



「あらみなさん、よくお似合いで」


女将さんがいて、

孫のように私達一人一人を褒めてくれた



「では、料理なのですが

普段経験したり、料理が好きという方はいますか?」


「あ、私 好きです!」

ここちゃんが最初に手を挙げた


「私も....結構好きです!」

私も、あげた

結構料理はやる方だし、好き。


「2人だけだと足りませんね....。」

「私、盛り付けとか好きです!」


霞ちゃんはショートヘアをふわっとさせて微笑んだ

「あら、ありがとう

お願いするわ」


「私、指示だしたりします!」

雷は、やっぱりまとめ役


「私、皿洗い....とか皿関連やらせてください!」

愛は不安そうに挙手



「私もそれで」

嵐も、いった





「じゃあ、私、笑ちゃんと雑用やります!」

「雪ちゃんとやりまーす!」


2人もニコニコ挙手。


「じゃあ早速、

ええっと、

湯山さん、正岡さん、高橋さん、宮崎さん

厨房へ入ってくれる?


他の人達はお皿を並べてもらったり、運んでもらったりするわ」


とても楽しみ。



「じゃあ、あなたたち4人はこのエプロンを着物の上からつけて!」


シンプルな、薄いピンクのエプロンを渡されて、


腕まくり。


「今日の夕食は、

マネージャーとしての料理機能も極めて下さいと、先生方から連絡がありましたので....。

デザートを作っていただきます


あ、もちろん明日は雑用の方々もやりますので、

あなたたちは2日やることになります。


私は、明日いないので....

指導お願いしますね」



「デザートって....?」

雷のキラキラ目線


「当店自慢の、レシピ本を見て作ってほしいんですが、

本日はレモンパイを作って下さい」


「レモンパイ!?♡」

ここちゃんは、うんうん、と聞く


「結構難関ですが....。

レシピを見ればいけると思います


個数は40個くらいなので....。

4人で手分けしてお願いしますね」



ここちゃんは手馴れてそうだし、

雷はタルト作りの天才だし。
霞ちゃんは盛り付けが上手い。

それなら大丈夫だよね。

私は、アップルパイを作ったことがあるし....。


「私は、主菜の方を見てきますね

では、これをみて....お願いします」



「私、パイ生地作ります〜っ!」

「高橋雷、下準備します!オーブンオーブン....」

雷とここちゃんは早速。

「うわ、計算無理。」

霞ちゃんが計量カップとにらめっこ。



「これは、2倍すればOKだよ!

こっちは、レモンをあと5カット。」


「わ、虹ちゃんありがとう〜!

計算はやっ。」


レモンをスライスする霞ちゃんは、

うま....そして速い。

「霞ちゃんこそ、レモン切るのうまい....。」


「さ、頑張ろ♪」




結構、

充実充実♪


「そーいえば、なんで

レモンパイなんだろう」

ここちゃんが話を切り出した


「珍しいよね、普通アップルじゃない?」

「あ、それそれ私も、思った」

雷の意見に賛成すると、


霞ちゃんが面白い意見を言った