「ちょっ、すご〜っ!!」

戸棚を開けた道が、歓喜をあげてるので
見てみると。


9色の、着物。

ベースは紺色みたいな黒で、そこにそれぞれの色の、色んな花が刺繍されてある。


き、綺麗....っっ!


「これ、着ていいのかな!?」

キラキラしてる虹ちゃん



「さっき女将さんが言ってたのこれでしょっ!?」

雷も、いつもより3倍くらいはしゃいでる



「色決めよっ!私、この藍色がいいなぁ」

霞ちゃんは、

いかにも霞ちゃんらしい、深く青い、藍色のアジサイ柄の着物を選んだ


「じゃあ私、これかなぁ紫☆」

道は

淡〜い、すみれ柄の紫をチョイス。

色白だからすごく似合いそ!


「私は私は、蓮の花がいいなぁ」

ここちゃんは、淡いピンクな蓮の花を手にとった

蓮の花の周りには黄緑の葉っぱも描かれていてすごく綺麗ー....!


「これ、ネモフィラ!きゃーっ!」

雪のテンションがグングン上がるのが分かる、歓声

ギュッと掴んで感動してる、着物は

薄い水色の小さな花。


「ネモフィラ....って、?」

私が聞くと


「この花、ネモフィラって言うの

小さい頃の思い出〜!すごい好きなの!私これ!!」

すごい、雪っぽいなぁぁ。


「私は、ガーベラかなぁオレンジかわいい」

ポロは淡い、薄いオレンジ色のガーベラの着物を手にしてふわっと笑った

なんか、似合う。


「私は、椿」

真っ赤な椿の花の着物は

雷の手に。

なんか、情熱的....the女子や。


「桜、綺麗!」

虹ちゃんが手にとったのは淡い、散りばめられた桜の花びら

似合いそう....!


「じゃ、これで....」

無理やり感がハンパないけど

嵐が手にとったのは、菊の花。
白い花びらがギラギラして。


「菊の花って縁起の悪い花の一つなんだよ」

雷はボソッといった

縁起の悪い花....確かに。

お葬式とかでよくある


「てか、愛は?」

道に声をかけられはっとした

自分の忘れてたァァァ



最後の一枚....


当たりか、ハズレか....

パサッ
「わぁぁぁっ」


最後の一枚は、

向日葵だった


まっ黄色の、大きな、向日葵。

私のモロ好み。



「よかったね 愛ちゃん!」

「うん♡♡」

ここちゃんに笑顔を向けた



早速着替えて


料理!!!!