「ふぅん....キスされたのか」

いや、そこ?



豪はぶすっとして窓を見てる


窓に写って見える顔が

すごく幼くて可愛かった。


「あ、あんま覚えてないし。

それに、このまんまはさすがに嫌」


「合宿で仲直りしろよ

このバスにも航 乗ってんだろ?


確か1番後ろの方。」


「で、でもー....。

謝ることなんてお互い何もないよ?


私はただ気まずさを取り除きたくてー」


豪は優しく微笑んだ


「ほんと、好きだ」





一瞬、時間が止まったかと思った



「な、なにがっ!?/////」


「え?あ゙ーお前が航のこと、だよ。

ーーなに、赤くなってんの?」


ドクンッ


「な、なんでもない!!」



この調子であと1時間もなんて長いよ~~





そ、そうだレクリエーションとかないのかな?


「霞ちゃん~レクとかないの?爆弾ゲームとかやろうよ~」

私が言うと、


「大半寝てるんだよね....。

それにあと30分くらいでつくし!

だから我慢して☆☆」


霞ちゃんー....

その☆に悪意を感じます。

気なんか使わなくていいのにィィ。



「爆弾ゲームやりたいの?」


「え、いやそーゆーわけじゃ」


豪に聞かれて、とっさに答えた


あなたとあと30分隣なんて、気まずい~んです~。


「ーー俺、夜通しゲームやってて寝てないから寝る」

ホッ


「おやすみ!」

「なんでそんな嬉しそうなんだよ....。」


豪はスポーツタオルを取り出して

目にかけた



「そんなことないよっ!」

「....雪も寝れば?」


「私8時間睡眠だから大丈夫

本読んでるし」


ガサガサとリュックの中の本を探していると



「じゃ、おやすみ

ついたら起こして」





その3分後、

イビキが静かに響いてた 豪の。



寝顔見たいんだけどー....



イビキだけで、我慢しよっか、な。