「はぁぁ。愛、ばーか」

「いきなりどうした、雪」


動き出したバスの中、

隣に座る愛にため息を向けた



「なんかもう、辛い」


私の言葉に、

「話してみ」


カチャッとシートベルトを着用しながら、言う愛


「愛、沢山恋愛してるくせに、あまり知らないからなぁちょっとなぁ」

「ふぅん?じゃあいいよ?



豪君呼んであげる」




カチャッ

「え、ちょっ、愛」


着用したばっかのシートベルトを外して立ち上がり、後ろを向いて叫ぶ愛



「豪くーーーん!!!」



「....なんすか?」

私もこそっと後ろを見ると、反対側の列に市原彪の頭が見えて、


隣の人ー豪が、たった


「私と、席変わ「いいよ」良かった♪」


何今の瞬足



「じゃ、雪また後で♡」

「愛、冗談でしょっ!?」


グッ


私が愛の背負ってるバックを掴むと



パシュッ
「俺じゃ、不満?」


視界は、愛のバックから、


豪の顔に変わる



「~。な、....///////」

手を掴まれて。



てか、声でかい!!!



「きゃぁぁぁぁっ!」

後ろの道や霞ちゃんの歓声。

あと、1番でかいのは愛の声。



「橘に感謝」

ドスッ


「手、は、離してよっ!?/////」


隣に座っても、まだ離してくれない手を動かすと


ギュッ


「........顔赤、おもしろ」


~っっ!!!

「か、からかわないでください。////」


「橘からすれ違い際に聞いたけど


....なに、落ち込んでんの?」


離された手、を握り締めてたら言われた。



「そんなことありません」


「ーこないだもそれ、言ってたろ?

話せよ」


「....。」


「お前は良くても、俺が、良くないんだよ


心配してんだけどこれでも」

ドキッ



「~....。

ただの愚痴だよ?」


「おう」



「こないだ、....

豪と別れた後、航と虹ちゃんが一緒にいるところ、見ちゃって。


そのあとー航と色々。」


「今は?うまく行ってねーの?」

豪は、無表情だけど

顔をのぞき込んで聴いてきた


「~話は、何もしてない」



「....そっか。


そんときのこともっと詳しく教えてくんね?」






さかのぼること、


結構前。