「たけ、お疲れ様!」

俺がバトンゾーンで待機してる時、


高橋が笑いながら亮に話しかけた



「~っつ」


「あ、サンキュー///


いやお疲れ様!か!///」


亮、顔に出てんぞ?



「顔赤いよ~、日に焼けた?」


ち、近いっ!!!!

亮の顔を覗きこむ高橋



「や、焼けてない、し///」



いやー






さっきの俺と井野のが近かったか?

俺、ほんと、何してんだよ



「龍っ!?」

パシュッ



バトン。


もらって走った。




でも。何もかも、ごちゃごちゃじゃねーか


最悪だ。



告白する、以前に

高橋にイイところ見せる、以前に



俺自体が納得行かねぇ....。


前には、にのの背中

その少し後ろに空の背中



リレーでも、



恋愛でもまけんのか?



ズザァァァァッ

派手に、転んだ


「い゙っ....」

「龍っ!!」


高橋が駆け寄ってきてくれた



ー思わず唇に目が行く 高橋の


裏切り者。って言葉が頭の中を回る


疑いなのない、高橋の顔が

優しすぎて


バッ


「え?龍....?」


振り払った





その手を。



戸惑う声を背に走り出した頃


傷が痛み出して、

空とにのがゴール。






だせぇ。





その後はもう

ボロボロだった。


フォークダンスなんて最悪だ。



亮を裏切った。


高橋も、なんで?という目だった


〝違う、俺が好きなのはお前だ!〟

なんて言えるはずもないまま。




俺の告白 ではなく


高橋の、亮への告白を聞いた



もう、頭ん中ずっとそれしかない



悔しい反面

悔しいなんて言える立場じゃないこと。





もう、辛すぎて、


何も考えたくなかったとき。






「龍、」

バサッ


「ぅわ、にの....!」

ボケーっとしてたら


タオルが降ってきた



「なにボケボケしてんだよ

ツッコミ待ちか?」


「ち、ちげーよ。」


にの は感がいい。



「高橋のこと?だろ どうせ

顔に出てるよ」


ほら、やっぱ感いい


「今回はいつもの感じじゃねーんだよ」


「何やら大変だな、おつ」

「サンキュー、....はぁっ、」


ため息は、本当に沢山でるもんだ



「にの、さぁ」


「なに?」


「キスしたことある?」

ゴホッゴホッ


「な、なに言い出すんだよっ///」

お、さすがの二宮さんでも照れてる



「あれ、あるのかよ( ̄ー ̄)ニヤッ」

「ニヤニヤすんなっ!///」


真っ赤になっちゃって。女かいっ。


「にの、....高橋の次に可愛いーわー!惚れる!」

「やめろキモイ」


「ーやっぱ、にのから行ったわけ?」

「~なにが、」


「キス」



「....よく考えてみろよ?

橘からするわけないだろ」


「あ、橘なんだっ!てか、

マジだったんだ(ノ)゚∀゚(ヾ)」


ううう、という顔をしてタオルを被るにの



「龍は、?」




「俺、まだファーストなんだよ


でも、ファーストじゃないってゆーか。」


覚えてねぇし

俺からじゃねぇし



「ふぅん、それで悩んでんのか


女々しいな....女かよ」

「はぁっ!?女みたいなのはにのだろ!?」

「とにかく、....


それが望んだ相手じゃなかったなら

望むキスしちゃえよ。


思い出なんて塗り替えれるだろ」




「にの....ジワワッ」


「自分でジワワッとか言うな涙にじんでねーぞ。」

「ありがとな、サンキューサンキュー」


「おう」



にの は、


俺の親友であり


女の子っぽいやつ。





合宿、で








ケリ付けるか


いや、ケリじゃなくて







告白。