「フォークダンス....っ!?」


ここから問題は起こった

「そう。フォークダンス、恋人のフリしてるんだから

踊らないと?」


体育祭の前日、井野からお願いされた


が。


高橋見てるし。

高橋見てるし。

高橋見てるし。

高橋見てるし。!!



いや、....それより俺が高橋に

見られたくないー....。



「さすがにそれは、やめとかね?


鈴にも、俺らのことバレてないんだし。

わざわざ付き合ってます(嘘だけど)、アピールする必要あるか?

鈴、怒るかもだぞ」


「ううん、大関じゃないよ?」




「??」


鈴じゃ、ない?




ピラッ


ポッケから出した紙切れを渡された


書いてあったのは

ドクンッ


《高橋雷》

「噂、広まってるのは

私と鈴のことより....。

龍と雷だよ?」


ドクンッ

にこっと笑う彼女に、


嫌な予感がした。



「別に付き合ってるわけじゃないし....。


人の噂も225日っていうだろ?!」

「それ、45日だし....。何、テンパってんの?」


井野は、あきれ顔で


「その態度じゃ、本当みたいだね

雷のこと、好きなの?」


「ちがっ..../////」


口では違う、と言わなきゃいけないのに。



「顔に出すぎ」

言われた通り、だ。

顔が熱くなってる



「じゃ、そんなに好きなら

踊ってよ。私と♪♪」

「な、なんでだよ!?」



「噂、消さないと


龍が私と浮気してるってことにならないでしょ?」





これも、

協力する

と言った俺の言葉に責任があるんだ。



例え、高橋への告白が



ーーーできなくても....。



「もちろん、雷には

冷たくしてよ?ニコニコしてたらバレちゃう。

雷も鈴もかんが良いからね。」


「おい、まじ?」




「見てるからっ!」


ニコニコしてる笑顔が








怖い。







(ちょっと気持ち悪い....。)