やっと、出発したバス


「私の席、ない....。」


愛 雪
心 虹
霞 道
嵐 奏(吹奏楽部の、女の子)

女子はポロがいないせいでこれのみ。

自腹の人は後から合流らしいし。


「雷〜、私の前人席空いてるよ!」

愛と雪が手招きしたけど


酔う....窓側の後ろじゃないと、酔う


「酔うから、パス〜後ろ見てくる!

後できてね〜」


誰かしらいるだろ。席がいっぱい空いてれば、

みんな呼べばいいしー....




あ、ここ、空いてる!!しかも三つ!


「ここ、いいですか?ーっと、二宮」


三つ分の席の横には、

二宮と大関が仲良く座ってた


「あ、高橋じゃーん。いいよ。」


「ありがと!愛ー!一石二鳥で雪とこっち来....」
「〜、ここ、俺です。」


「ご、ごめん!?!?」

後ろで、俺です。と言ったのは





後ろから、誰だっけ。遥、だっけ?


その人が顔を出してる


「ご、ごめん....っ、愛、やっぱ嘘!!」


「いいじゃん。高橋雷だっけ、いいよ」

「〜〜大丈夫!!」


後ろから龍の肩を組んで、遥って人が言ってくれた


けど、

気まずすぎるだろ。


「俺、この3つ目の補助席にのにくっつけて座るから」

ガコンッ


「お〜遥nice」

二宮がそう言って笑うと



「高橋雷さん、どーぞ?窓側」

「え?となりはー....」




「もちろん、龍だよ」



は、はい!?

大関はククッと笑ってる

なになになに?みんなして。

集団いじめかい!!!



グラッ


「きゃっ、」


カーブして、一瞬揺れて


立っていた私と龍の肩が当たった



「危ないから、入って?」

「ーーーうん。…///」


なに、緊張してるの?私。



私が座ると、隣にドスンッと座った



ドクンッ


ち、近い。意外と近い。///

赤い顔を見られたくなくて下を向いてたら



「吐きそう?ーこれ、やる」

「えっ、」


手に置かれた、飲み薬


「苦いけど効くと思う。ばーちゃんの」


「あ、ありがとう」

私が言うと、隣で遥って人と二宮が



「龍、酔ったことないってこないだ自慢してたよな〜」

「それなのになんでわざわざ酔い止め持ってきてんの?誰のため?」


「うるせっ、黙れ」


ドクンッ


わーわーわー。


やばい。これ



期待ーしちゃうよ。