「合宿かぁ。なんか最近つまんないし」


私、糸乃雪はつまりません。

なんで?


正直にいうと

航に会えてないから。


自分の双子の兄が、

入院してて目覚めてなんとか


少し不安なのは虹ちゃん。

部活にも来てないし

こないだ会ったとき目はれてたし....。



忙しいのは分かるけど

もう少し、....会いたいよ。



「....おー、久しぶり」

ポンッ


肩をポンッとされた

「あれ....豪」

座る私の上の目線に、福井豪


「〜、....っ///なんかあったか?」

「なんで赤いの?」


「....俺の質問に答えろよ?赤くないし」

相変わらず無口だなぁ

顔真っ赤だし


「早く教えて」

私が言うと



「....名前でいきなり、呼ぶからー....///」


「〜意識してないよ!?///それに、豪、が言ったんじゃん!名前で呼べって!」

「〜不意打ちとかニガテ」


長めの指で口を抑えて目線を外す真っ赤な彼


「そんなことより、何かあった?ため息」

指さしてきた


「別にぃ。特に何も」


トンッ

隣に座る彼

「お前、弓道部の部員合宿に連れてくの?」

「みんな大会があるの

でも、先生は私は合宿に行けーって言うから私だけ」



「ふぅん。航は?」

「ー知らない」


「上手く言ってねーんだろお前」

「〜」


私の顔を、覗いてくる


「ー....俺は合宿行くからさ」

「知ってる」


「夜、部屋行くな〜」

「うん」


「ありがと。じゃ、またな?」

「え....!?ちょっ、は!?///」


夜、部屋に、来る、?




「何言ってんの!?!?///」



「やっぱ、おもしれー女」


ククッと笑う彼の笑い声と背中が、

頭に残ったまま