「って事で、信と小林に決定!合宿のメンツはね!」

私の言葉に、他の部員は

「了解〜頑張ってこいよ、2人とも!」

「俺らは家でテレビだぜー」


「それはダメですよ〜自主練!」

みんな、イイ人。と改めて実感した


「マネージャー、まじで俺らでいいの?」

小林の嬉しそうな笑顔に私も、嬉しかった


「もちろん!代表よ!頑張ってね!」

「湯山、....」


「なに?」

信は少し目を泳がせた


「〜まじで俺でいいの?他に田中とか、もさ上手いし!!」

「小林にも言ったけど、2人に決めたの!文句はないの!」


「ありがと。俺、頑張るわ....!」

ガッツポーズが、とても力強く見えた



「〜ねぇ。それ 私も行く!」

「は、はぁ!?何言ってんだよ咲!!」


私もすごくパニックだった


「だって....それ、すぐでしょ?

せっかく帰ってきたのに信君と離れるの嫌だし....お金ならあるから!」

キラキラした目。


「それにー....。」

グイッ


「ぅわっ!?」

突然肩を掴まれて、耳打ちされる

コソッ
「信君のことだけは、名前呼びだけどどーゆー関係なの?

それに、信君もマネージャーじゃなくて湯山って呼んでるみたいだし。」


「な、なにもありません!!///」

「何もなくてもダメ!私、あなたのこと試させてもらうから☆

信君は、ー....渡せないから」

ドクンッ


目が、本気だった。



「受けて立つのが女ですよね。分かりました

合宿は現地集合で

お金は自腹で。」

「はい♪ありがとう」ニコッ


うぐ。笑顔が可愛い。


あれ、てかなんでこんなことに!?!?


「湯山、許しちゃったのか!?」

おいおい、という顔をして信は言う


「せ、せっかくだし?」

「咲、邪魔すんなよ?俺にとっては千載一遇のチャンスなんだよ。」


「分かってるよ!大丈夫☆」

どこが。という顔。の信。

分かり易いなぁ



「なぁ、湯山」

グイッ

「っわ!?!?」

さっきみたいに、耳打ちされる


ーー今度は 信に



「咲はああ言ってすげー厄介なんだよ。

嫌いではないけどー....なんてゆーか、その」

ドクンッドクンッ


吐息が耳にかかる

顔が近い


私の耳に当てる彼の手が


てかもう、無理!?!?////

コソッ
「ー聴いてる?」

「き、聴いてるっ////」

ドクンッドクンッ


目の前には、咲さんがいる

顔、赤くなってるかな


もー赤面症め!!!



「だから、離すために協力してくれよ 心」

ドキィッ

「〜っっ…///」

「俺と、付き合ってるフリしてよ

合宿のあいだだけ!そしたらアイツまたイギリスに帰るから!」


付き合ってる、フリ!?!?

「そ、その前にイギリス?!!?」

「イギリスに留学してんの。お嬢さまなんだよ」

「な、なるほど....

でも、わざわざ来てもらったのに、いいの?」

「めんどくさいんだよ色々」


「でも〜っ....」



「頼むよ」

パチッ

胸の前で手を合わせて、

上目遣い。なんてー。


「ずるいでしょ。…///」


「いい?」

う。


「いいよ。〜でも、私、」


「っしゃ!ありがと!湯山!!!」


ドキッ


そんなに優しい笑顔で笑われると困る。





「湯山、心ちゃんね

面白いわ」