「合宿、かぁ....」

私、湯山心は迷ってます


暑い日差しの下、フェンスの影で合宿の予定表を抱えて


もちろん、連れていく2人のこと。


一人は、エースと言っていいくらい上手な小林君。


上手い順で言ったら、そりゃあ信。だけど


あれ以来話してないし

てゆーか会ってないし。



「にらめっこ?合宿の予定表と」

ビクゥゥッ


「び、びっくりした!!!」

横から顔を出してきたのは、信


「小林連れてくの?」

「〜うん」


“信も一緒に行こうよ”


心の中で言っても無意味なのに〜!!!



「もう一人は?2人って書いてあるじゃん」

ドキッ




「ま、まだ決めてない」


わ〜、私の意気地なし!!


「じゃあ俺行くよ 行かせて」

「えっ!?!?」


ニコッと笑う

言って欲しかった言葉をそのまま言ってくれるなんて....。


「俺、もっと強くなりたいし....」

やっぱり、それですよね!!!


期待しないの〜〜


「うん、じゃあ 申し込み書 出してくる」


冷静を装ってたつもりだったんだけど


「顔、すごい嬉しそう

なんかあった?」


「な、なんも!!///」

顔に出てたの!?



「そっか、ならいいけど....?」

「じゃあ、言ってくる!!」


タタタタタタタタッ


やった、....

一緒に行けるー....!!!


「楽しみっっっ!!」



こんなにはしゃいだのは、久しぶり


期待とか、してもいいのかな。