「マネージャー、....
下さい。」
「ほ、堀江く、ん！？！？//////」
なんでこうなった....！？///
ーちょっと前ー
「続いては、聖青中名物、
借り物競争です！！！ひゅーっっ！！」
リレーに続いてテンションMAXの放送委員。
なんであんなに盛り上がって疲れないんだろ....。
「あ、ポロ！そろそろ出番だよ〜！」
「え、私、出ないよ？？借り物競争」
いきなりここちゃんに言われてびっくりした
「ええっ、嘘！手違いかな
確認してみる！」
ここちゃんは手に持った資料を見比べて
「あ、間違えてた！本部席応援部だ！」
本部席応援部って....
借り物競争で、借り物を提供して一緒に走る人ですよ。
「いや、ここちゃん、私、何も持ってないよ〜」
「なんとかなる！大丈夫！ポロだもん！」
「そうかな....」
「うん！じゃ、あそこいって先生の話聞いて座って走ればいいから！
私は、借り物競争楽しんでくるね☆」
ﾀﾀﾀﾀｯﾀﾀﾀﾀｯﾀﾀﾀﾀｯﾀﾀﾀﾀｯﾀﾀﾀﾀｯﾀﾀﾀﾀｯ
「....、ま、暇だしいいかぁ〜」
そして私は、本部席応援部に行った
「あ、隣ですね〜初めまして！俺、高校生なんだよね〜」
ﾋﾞｸｯ
「中2？俺、校長の息子だからそんな緊張しないでよ〜ね？」
隣に座っていたピアスしまくりの金髪ギャル男。
無理無理無理。人見知りな上に年上嫌いなのに、最悪。
「お、お願いします〜（´ー` ）」
「あ、俺ね〜ﾍﾟﾁｬｸﾁｬﾍﾟﾁｬｸﾁｬﾍﾟﾁｬｸﾁｬﾍﾟﾁｬｸﾁｬﾍﾟﾁｬｸﾁｬﾍﾟﾁｬｸﾁｬﾍﾟﾁｬｸﾁｬﾍﾟﾁｬｸﾁｬﾍﾟﾁｬｸﾁｬﾍﾟﾁｬｸﾁｬﾍﾟﾁｬｸﾁｬﾍﾟﾁｬｸﾁｬﾍﾟﾁｬｸﾁｬﾍﾟﾁｬｸﾁｬﾍﾟﾁｬｸﾁｬ」
よし、もう聞かなくていっか
ﾋﾟﾋﾟｰｯ
「これより始まります！借り物競争です！
50ｍ先の本部席応援部の前の箱から5組それぞれくじをひいてください！！
そのくじの中身に書いてあったものを本部席応援部から借りて、
もう50ｍ先のゴールテープを切ってください！」
まだ隣でﾍﾟﾁｬｸﾁｬ言ってる。うるさいな....
「よーい、スタート！！！」ﾋﾟﾋﾟｰｯ
「ねぇ、」
ｷﾞｭｯ
「聞いてる？」
いきなり手を握られた
「ぅわ、離して下さい！！！聞いてます！！！」
「聞いてたなら、これから抜け出してデート、行こーよ？ね？」
ｷﾞｭｯ
怖い....っっっ！！！
「マネージャー、....
下さい。」
ﾋﾟﾗｯ
「堀江っ！？///」
