「愛!あの人だよ!美男ロン毛くん!」



コソッと耳打ちをする里。





「お前がD組に寄り道してるからだろー」



二宮の声に


答える人




「いいじゃん!にの、そんなに俺の事好きなの?」


「はぁ?ちげーよばーか」




マスクしてて、しまいにロン毛で


顔はあまり見えないけど、すごくかっこいい顔なのはわかる


身長は二宮より少し大きいから....


私と同じくらい?


てか、なんで今こんなにこの人にドキドキしてるんだろ....

3日前には隣の席で、出会ってるのに。




バチッ


目が合った






「あ、マネ部の人じゃん!よろしく!」



タッタッタッタッ




え?私?




彼は一直線に私に向かって歩き



「えっと....なまえは橘だよな?」




「え、っと....は、はい」



人見知りな私にとってはびっくりとしか言えなくて





「俺、大関鈴ー!まさか隣の席で、しかもサッカー部なんて....奇遇!」



ニコッ



なんて....



絡みやすそうな人!


そして、サッカー部だったんだ....。




「よ、よろしく!」



二宮とは正反対な人だなぁ....







「鈴!橘と仲良くしてっとアホになるぞ」



あきれた目線で私と大関を見る二宮



「アホとは何よ!アホとは!」




「本当のこと言っただけだよばーか」


こ、こいつ....



「愛!そろそろチャイムなるよ!」


里の声に振り返り


「まじ!ありがとう!」



席に着くと


「よろしく!大関....でいいよね?」


「おう!鈴って女っぽくて嫌なんだよね」


「苗字、相撲取りみたいだね!」



「よくいわれる!」



なんか、すごくイイ人?なのかな....



笑顔がパーっとしてる!




良かった~隣の人と話せて!




一件落着!