「な....に言って....。」

ドクンッドクンッ


「....なんとなく?


好きじゃなかったら、ドキドキしねーかなと」

「何よ!そっちだって!!

思わせぶりな態度とって....!!!


好きじゃないならおんぶとかしないでよ!!」

バンッ

背中を思いっきりたたいたら、




「誰が、好きじゃないって言った?」


~っ....。

イキナリ声のトーンが下がる



「無言とかやめろよ、気まずい」



ドクンッドクンッ


告白って、



こーゆーときにするものじゃない??


ドクンッドクンッ
「あのね、....二宮っ....!!!」



「あ、病院ついた


??」

「なんでもありません....。」


「なんだよ?アホか」

タイミング悪いよね、私....。


このまま、ずっと、言えないのかな



「....立てるか?」


「うん、大丈夫

ありがとう」


「おう」


トッ

彼の背中から降りて、足をついて


彼が曲げていた腰を抑えて、きょうつけ、したとき


ゴキッゴキッゴキッ


「え゛....?」


突然彼の腰からゴキッという音



「い゛っ....て゛ぇぇぇえ!!」


その音と同時にしゃがみこんだ、涙目



「プッ、キャハハハハハハハハ!!!」

「お前は魔女かよ....いってぇぇ....」


腹筋、割れたかもしれないくらい笑ってしまった


「二宮、面白いっ、うける!!!」

「....ムカつく」


「ぎっくり腰だよ、ぎっくり腰!!」

「ちげぇし....てか、お前病院の入り口で騒ぎすぎなんだよ。」


「そんなこと、な」ドンッ

突然、ぶつかってしまった棚に


靴の入った、棚



「えっ....!?!?」

「おい!?」


ーー目をつぶる瞬間に見えたのは

二宮の腕



ギュッ



ガッシャーン

「きゃぁぁぁ!?大丈夫ですか!?!?」


わたし達より先に、看護師さんが悲鳴をあげて電話を鳴らす


委員長、委員長と呼ぶ声


腰が、痛い....


怪我したうえにまた怪我....。

これじゃあ夏休みも怪我になる....っっ



「うう....」


パチツ

目を開けたとき、



とんでもないくらいびっくりした