「あ、っと....もしかしてあいつ?」


福井豪の背中を見送ったはず、が

振り返って

前を指さした



「わ、たる....」


歩いてくる人は、航


「....当たりかよ〜。

........わっちゃん!!」

「は!?え!?///」


わっちゃん!?そんな親しい仲なの!?てか、え!?

「あれ、豪....。」


ドキッ



バチッ


わ、目が合っちゃった....。




「雪....?」


ドキッ


言葉一つ一つにドキドキしてる。


「....わっちゃん、アイツ


呼んでるから行ってやれ」


福井豪は私に にこっと


あまり見せない笑顔を見せて


航に話しかけた


「了解....?」


はてなマークをつけた航





歩いてくる



ドクンッ


ドクンッ




「雪、久しぶり」


「わ、航ー....。」



こんなんで、伝えられるのかな....。


ドキドキしたまんまで?


告白する女の子って、みんなこんなもん?




「....何かあった?」



「う、うん....。」


「....話変わるけど

豪と、仲いいよな....」


ドクンッ


「福井豪、には

色々助けてもらってて....。」


「こないだも、一緒にいたもんな」



「え?こないだって....」



哀しい笑顔で笑う


なんでそんなに、哀しい顔するの....?



「部活、忙しくてさ

そろそろ行くよ


相談はまた今度でいい?」



「....〜っ....」


「ごめん、....雪」



なんで、....



私に背を向ける航


「....す、....好きなの!!!航のこと!!


だから行かないで!!!」


動いたのは唇



「え....?」


「や、やっと気付いたの!

好きなの!!!!



お願いだから....。話、聞いて....っ!///」



やばい。


手足の震えが止まらない


「....知ってるし」



「え?....」


「....雪は鈍感過ぎんだよ

初めて会った時だって、


俺が虹のこと気になるって話した時だって


顔に全部感情が出てて



可愛い、って思ってた....」


ドクッ


「....だから、


豪といる時の顔見たとき

きっと豪に取られたって思った」



「それは、ちがっ「ヤキモチってやつ」....〜っ....///」


「ヤキモチ、妬いてたんだよ....ただ。」



ドクッ


「俺も、好きだ」