「す、ストップ!!」


強く掴まれる腕



「....」

彼の足は、足早に進む


「ねぇ、聞いてる....!?」


何を考えてるの、君は


「ストップ!!!」

ピタッ


いきなり止まった彼に

「っわ、」

ドンッ


彼の背中に体当たりした


身長は、対して変わらない

でも、3センチくらい大きい


男の子、って感じ。


「ご、ごめん!!」

「ごめんは俺だよ」


「え....」

止まった彼の背中が、振り返って

私と目が合う


こんな時まで、マスク....。


「俺、....まだちゃんとおわびもしてねーけど、....」

ドキッ


「名前、知ってますか?!」


「は....?」


ぎゅーっと目をつぶって、また、開いて


「俺の名前、大関鈴です!女みたいですけど

あと、好きです」


ザァァァァァッ



「付き合って、ください!!!」


ザァァァァァッ

風が強い


「え....。」



キスから始まる恋 って、


少女漫画でよく見る


けど、


あるんですね

本当に