龍....意外といい奴だな

てか、上野遥....なんなのよ!!?!?


少しぼーっとするだけでまぶたの奥に浮かぶ

顔が

上野遥の。


二宮に見られたし....。

それが何より泣ける....


また涙、にじんできちゃった。



「....橘っっっ!!!!」




「っつ....」


すごく愛しいと思った


その顔 声 表情 走り方


「....ば、ばか!!見ないで!てか、来ないで!!」


さっき龍に言われた言葉がリピートする

さすがにこの顔は、好きな人にさらせない。



「....、泣いてんじゃねーか」

背後にする、声にビクッとした



「....泣いてない」


「泣いてるだろ」


「....泣いてな....ウッ........」

いい途中で言葉の代わりに涙が出てきた


「....ほんと泣き虫だな」

「....だって....ウッ」



遥に、キスされたんだよ?オデコだけど


しかも、好きな人の前で


って、言えたらいいのに....。



「....ショック?」

「ショックに決まってる!!」


「....好きだ」

ドクンッ




「え....」




「好きだ、........って


遥に言われてただろ」


ドクンッ


変な間が私の心臓をはやませた


「....嘘に決まってるじゃん?あの人、すごいかっこいいし

イイ人、だし....

イイ人、なのかな」



グッ
「こっち、向けよ」


背後から、右手を掴まれる





「遥のこと好きなのかよ....」


「頭から離れない....好き、なのかな....」


右手を掴む手が少し強くなって


グイッ



「わ、ちょ....」


後ろから抱きしめられ、てるの、これ?



「俺で頭ん中めちゃくちゃにしてやるよ」