手を引かれて 渡り廊下の先の

2階の見晴らしのいい水道場に来た



「さっき、まじでごめん

俺、その....」


「いいから。」


「いや、そーゆーわけにも」

「いいっていってんだろっ....」


だめだ この人の顔見れない


「....もしかして、初めて....だよな....?」


かぁぁぁぁッ

顔が赤くなるのがわかった


「責任、取らしてくんない?」


ずっと、下をむいてた私の視線に


ボタッ

赤い液体が落ちてきた


バッ
「大丈夫!?!?」

急いで顔を上げて、

反射的に右手を彼の頬に当てていた



「あ....っ....」

わずか5センチ先の彼の顔に


「ご....ごめんっ....///


責任とか、いいからっ、私行く」


ダダダダダダダダッ


気付いたら階段をかけ降りていた




助けてくれたのに、お礼も言えなかった


それに、ファーストキス....。///


分かってる

あれは犯人の気を引くためにやったって


だけど、



彼の顔が頭から離れないよ....。





「やべ....まじか///」