どうして、私ばっかりこんな目に合うんだろう

やっぱり、無理なのかな




もう一度愛と仲良くなりたいなんて....

マネージャー部のみんなとも、

仲良くなりたいなんて....


そんな意識の中、聞こえた悲鳴


「....い....いやぁぁぁぁぁっ」


廊下から響いてくる悲鳴


この声....雷....?



ハッ
「な....に....?」


思い頭と体を起こすと



「随分寝てたな....やっとお目覚めか」

「....お、まえ....」


保健室のベッドの上で、隣には椅子に座ったスタンガンの男


今度は、手にカッターナイフ


「もうマネージャー部は終わりだ」


私に向けられるカッターナイフ



ずっと眠ってたせいか体は動かない


どうしたら....っ....


ガララッ

「おい、龍っ....って、まじかよ」


突然開く扉


「なんだ!?おまえ!?!?」

今度はその人に向けられるカッターナイフ



「あれ?もしかしてマネージャー部の人?」


男を無視して私に話しかけるひと


マスク

暗くて良く見えないけど、

ロン毛の


「無視してんじゃねぇぞクソガキ....っ」


シャァァァァッ


「きゃぁぁぁ!?!?」


いきなり、男はカッターナイフをマスクの人におろした


暗闇でもわかる、赤い 赤い液体が

彼のマスクを切り裂いて


右目の下の頬から飛び出した


「いって....」


手でその赤い液体を拭って

男を睨みつける



「弱いくせに強がってんじゃねーぞガキ」

男の笑い声が響く


「助けられるならやってみろよ、ガーキ」

グッ


再び私に向けられるカッターナイフ


首を男の左手に縛られて


「い゛っ....た....。」


もう、殺されるー....っ....!!!


涙が右目から一筋流れた



「....名前も、知らないし

顔も初めて合わせたけど



ごめん。先に行っとく」


「な....にを....」

私が涙を流しながら出した声


グイッ

「っわ!?」


解放される私の首

引かれる腕

「....この女、

俺のなんで返してもらいますね」


ドキッ

「はっ....?」


彼の左腕に

押さえつけられる、頭


目の前には顔

痛々しい赤い液体がついた

すごく切ないマスクのしたの表情




それは、あっという間

くっつく、唇