そして浮かぶ彼の顔


ドクンッ

やっぱり、私が


好きなのは



航だ




いま、気付いた

いや、気付かされた....


恋が何かなんて分かんないけど、


あんなにドキドキしてたのも、モヤモヤしてたのも

航がはじめて。


「行こっか、福井」


「豪でいい」

「え....」

「俺は、....雪って呼ぶわ」


「え!?」


「早くいくぞ 雪」

グッ


「わっ....ちょ、手はやめてよ!?///」

「さっきまでずっと繋いでた」


「さっきはさっき!!!」






コトッ

「....まじかよ....」


*1人ため息をつきながら二人を見つめる男子

落としたバレーボールを拾いながら



「....そろそろまじでいかねーと


負けちまう、か」