「と、とにかく笑ちゃんにメールしてみる!!

他のみんなは一応男子といるから....」


汗ばむ手でメールを打った



そして、送信して1分で返事は来た


「『私は大丈夫だよ〜いま、部室で指揮中!なんか、事件?』だって....良かった」


「でも、部室って音楽室だろ?....

音楽室って、さっきあの男が向かってった方向だろ?」


「た、確かに....。」


「向かうぞ、ほら」

「う、うんっ」



みんな、無事でいて....。!





「一応、メールしとく

『実は今変な、女と男の先輩がマネージャー部を探してて、絶対に捕まったら始末される。

だから、今1人なら誰か人を探して

あと、雷ちゃんがそっちに言ってるはずだから、見つけたら連絡お願い』」

歩きながら、話す


「....つかさ、これは藤田道関連の事件なわけだろ?」


「うん....多分」


「俺、見てたんだよ


藤田道が、教室の黒板に先輩とキスしたとか書かれてて

それを見て、走って出てくところ....

まぁ、他のみんなもいたけど」


「そ、そっか 同じクラスだっけ」




「その書かれてた先輩のなまえ....

門倉だったんだよ」


ドクンッ

「か、門倉って....さっきの先輩....!?!?」


「その先輩、野球部って聞いてる


外の部活のマネージャーも危なくないんじゃない....か」


「心ちゃん....野球部だし。霞ちゃんも、....」


どうしよう。

ケータイを持つ手が震える

もうどうしたらいいか分かんない....


何が、最善策なの....?




「そんな、おびえるなって」

フワッとした笑顔


「さ、さっきまで一度も笑わなかったのに....」


「笑うことがなかっただけだよ」


「と、とにかく、心ちゃんと霞ちゃんにも中に来て、マネージャー部がピンチってメールしてみる」


「....もう、震えてねーじゃん」

「あ....」

メールを打つ手は震えてなかった


意外といいやつ....なのかな

この人。