「........抵抗とかしないんだ」

ギュウウウウウ


彼の腕の抱きしめる力が少し強まる


「て、抵抗、とかじゃなく、って、その、っっ....///」


「糸乃、雪 だっけ。男嫌いって、菊池から聞いてたけど

そんなこと無いじゃん....?」


少し小さい彼の身長

耳元にかかる息


私の頭はきっと正しく動いていない。

だって、抱きしめられたのは初めてです



「あ、あのっ、いい加減、離しっ....///」

ガララッ

「!?」

グイッ


「っわっ!?」


職員室の扉が急に開いた

私は福井に手を引かれて戸棚の影に。


「じゃあ、よろしくね 門倉くん

私も後から見に行くわ」


「了解 言っとくけど俺は一応生徒なんだから この計画 失敗は許さないから」


あの顔じゃあ40歳行ってるな....の先生?と

門倉くんと呼ばれる生徒。が

職員室から出てきた


「わかってるわ 私だってわざわざこの日にこの学校の管理を頼んでもらったんだから

それにしても、本当、有名だって聞いたけどこの学校....こんなに安全サービスが軽いとは....フフッ」


安全サービス....?軽い....?


その女は、鍵らしきものを手でチャラチャラさせてフフッと笑う


「さ、あなたは早く現場に行ってきて証拠隠滅して」


証拠、隠滅?


さっきから何を言ってるの?


「りょーうかい。じゃあ、マネージャー部を見つけたらよろしくな?」


ま、マネージャー部....?!


「もちろん」



そう言うと門倉って人は、廊下に走っていった


「マネージャー部、って糸乃....」

福井が、私の方を見て言う


「わ、わかんない。けど

怪しすぎるよ....みんなに連絡しなきゃ....!!」

ピッ

私がケータイを開いたとき



「マネージャー部?もしかして、糸乃?」

ビクッ



急に前から声


それはさっきの女

目が、いってる。やばい。



「逃げんぞ!!来い!!」

グッ

「ま、待ちなさい!!!」



福井に手をつかまれて階段をかけのぼる



背後に女の声はしたけど、追い掛けてくる足音はしなかった。



「はぁっ、ここまでくれば大丈夫だろ」

「な、なんなの....あの人」


まだ足が震えていた



「....マネージャー部、はお前だけじゃないだろ 大丈夫なのか....ほかの奴ら」


「心ちゃんと霞ちゃんは、外練で人もいっぱい居るから大丈夫だと思うけど....


愛、雷ちゃん、虹ちゃんが....!

それに、笑ちゃんだって校内にいるはず!」



「本当かよ....」


『マネージャー部を見つけたらよろしくな?』

ゾクッ


さっきの男の言葉。


みんなが、危ないー....!!