「....お前らっ....」


先輩が私達を殴ろうとした時



「ちょっと!?何してるの!?」


廊下の端から先生の声



「先生....っ、あの「噛まれました」」


私のうったえに挟まる


「え....?もしかして、門倉くん?」


駆け寄る先生の言葉


「はい。門倉学です

この後輩たちに噛まれました。」


私が噛んだ手を先輩は先生に見せる



「これは....っ、ひどい」


「先生、違うんです!これには訳が....」


「....もしかして、マネージャー部の高橋さん?と、武内さん?」


「え....は、はい。」


「はぁ....っ、ほんとマネージャー部は本当に問題ばっかね。

校長室に来て」


グイッ


先生のため息と、力強く握られた腕


「なっ....問題ばっかって、他になんかおこしたんですか!?」


「さっき校長室の前で抱きしあってた男女の1人もマネージャー部よ

もう一人は卓球部。


部活サボって体育館の前にいた一組と、階段の前で人探しをしてた一組も


マネージャー部と卓球部のペアよ


いい加減にしなさい!!」

ビクッ


み、みんな....?が....



「とにかく校長室に来なさい!!」
グッ

「いっ....た」

私が痛みを感じた腕を抑えると


「....おい、人の話聞けよクソババア

理由もなく人の手 噛むわけねーだろ」


「だ、誰がクソババア....って....」


先生の怒りで震える肩


「そいつがどんだけお偉い奴か知らねーけど

うざいんだよ そーゆーなんでも校長にチクルクソババア!!

てか高橋離せよ


体罰でうったえんぞ」


「たけ....」



バッ

振り払われた私の腕


「武内、一緒に職員室に来なさい


マネージャーのあなたはいいわ


門倉くんも来て」


先生は、怒り狂った顔に似合わない冷静な言葉でたけと先輩を呼ぶ


コソッ
「チョーク渡しとく F組よろしく」

サッ

ポッケに突っ込まれるチョーク

コソッ
「了解」



連れてかれる2人の背中




ポトッ



1枚、廊下の角を曲がった先輩のポッケから落ちたもの


「なにこれ....?」

拾って手にしたものは


「こ、これ....道....!?!?」



道の写真 いかにも隠しどりされた写真




本当に、あの先輩....道を....!?