「....俺、これでも結構照れてんだけどさぁ、高橋。」

「へ?....」

ギュッ

「この手 繋いだまんまで....///」



空の表情について考えた

けど、、


たけの顔見たら 吹っ飛んだ


あまりにも真っ赤で。



「だ、って、

たけが繋いだんでしょ!?///」


「....空、高橋のこと好きなんじゃね?」



「....え?空?....なわけないじゃん!」

フッと浮かんで消えた愛の顔



『愛ちゃん、また朝 目が腫れてて....』

ここちゃんの言葉

『マジ最低神崎。だから男は嫌い』

雪の言葉。



『私、大丈夫だよ?』


愛が言ってた。



もしかして、空が愛に渡した手紙ってー....。



「顔色悪いな....大丈夫か?」

のぞき込むように下から私の顔を見つめるたけ。

「だ、大丈夫!!それで、ココ?道の....」



「おう。ココで倒れたって


第一発見者?っつーのが 井野嵐らしい」


嵐....。


私にとって嵐は

性格悪くて有名の子。

でも。さすがに、道を倒れさせるくらいのこと言ったりする子ではないと思う。


「そう言えば、ここちゃんが道と同じクラスだ....なんかあったか聞いてみる!」

私がケータイを取り出して

mailを打ち終わったとき



「え?心?」

ズキッ


「たけ?」


なんか、胸が痛い


たけは、私のケータイを見て 心 と

つぶやく


「ここちゃんと、知り合いなの?たけ」


「あ〜っと、幼なじみっつーか?

家が隣で。」


「そ、そうなの!?」

どうりで名前呼びなわけだ....



「俺も心に連絡してみるわ

ケータイ....っと あ、」


ゴトンッ


「ぅわ〜やべ、傷ついたかも」


ポッケから出したケータイを落として、

それを拾おうとしゃがむ たけ



「あ、れ?これ....チョーク?」


ケータイと一緒に一本のチョークを拾ったたけ。


「え?チョーク!?こんなとこになんで....」


たけの手にあるチョークは
珍しいオレンジ色。


「あれ....そういえば、F組の先生が....


『俺らのクラスカラーオレンジだから、体育祭への意気込みってことで

オレンジ色のチョーク、校長に頼み込んで送ってもらったんだ!特注品だぞ!

教室に一本だけ置いてあんだよ!

お前らも見に来るか』って....」



「あ、それ俺も聞いてた」

そのチョークが、なんでココに....?


「高橋、F組って....藤田のクラスじゃね?」


「そ、そーいえば....。」


道はF組

倒れたのもココ

不自然に落ちてるチョーク....


「偶然が重なったとしても、不自然すぎるよね....この現場。」


リリリリ

鳴り出す私のケータイ


「あ、ここちゃんから。

『道ちゃん、私がポロと部活の打ち合わせに行ってた時、クラスで、黒板に書かれたんだって....。今野球部の部員から話を聞いたよ

なんか、付き合ってる先輩とのことをひどいくらい書かれてたみたい』

だってー....」



「は?藤田 付き合ってんのかよ」


「先輩....。私、初めて聞いたんだけど」

てことは....このチョークで書かれたのかな....?

F組の黒板に....。

「たけ、F組に行ってみよう!」

「おう!」






「待って」