シーン


「なんか話そうぜ?」


ガチャッゴトッ


「聞いてる??」

「え!?!?は、は、い。」


古くさい体育館倉庫に2人で。

道の洋服とか、まとめ中。



聞こえるわけないよ....

心臓ばっくんばっくん。


「俺、市原彪!ってさっきも言ったっけ?お前は?」

「....あ〜、私ですか?」

マスク男子は遠慮がちな人だと思ってたけど....この人

めっちゃガンガンくる。


「そういえば、高橋とたけから、愛と橘って呼ばれてたから....。」

「あ、はい....そのまんま、です」


あ〜もう、顔がひきつる



「愛橘さん?変わった名前だな

よろしく、愛」


ドキッ

愛....って。


「プッ....アハハハハハハハハハハハハハハ!」

わたしは思わずふきだしてしまった


だって、....。


「私、橘愛です!愛橘って....アハハハハハハ!

外人さんじゃあるまいし!!」


本当に爆笑だ。この人。


さっき、明って人があんなに笑ってたのもわかる気がしてきた


「そんなに笑わなくたっていーだろ!

俺、そのまま呼んだだけだし!」

「ご、ごめんっ....アハハハハハハハハハハハハハハ!!」


「ったく、初対面でおもしれーやつ」


「面白いのはそっちでしょ!えっと....」



「市原彪だって!市原でいい」


「じゃあ、市原!」


「そっちはなんて呼べばいい?」


「普通に橘、で」


「....そーいや、俺、さっき名前で呼んじゃったんだよなぁ 愛 って」


ドキッ

恋愛とかじゃなくて、やっぱ男子に名前で呼ばれるとドキッとくる。


「べ、別に気にしてないよ!?」


「いやそーゆーんじゃなくて

たちばな よりも あい のが短いし呼びやすいから」


「それって、....」

「うん、名前で呼ばして!愛!!」


ドキッ


「あぁ、うんっ、どうぞ....?」

「どーもっ、!」


マスク取ったらどんな顔なんだろう?

目は黒目大きいな....



「荷物まとまった?」

「あ、うん!これ、職員室に?」


「そーそー顧問に渡す

来て一緒に」


「わかった、!」


意外と絡みやすい人で助かった..ε-(´∀`*)

市原彪、変わってるけど


面白いことが発覚。この性格はB型ですね?



「あ....ちょっと!」

グイッ

「ぅわっ!?」


いきなり手を後ろに引っ張られる



「な、なにす....「シーッ!」え?」

市原は、右手の人差し指を口元にたてて


その後、私達がいこうとしてた

職員室を指さす



職員室には、何もないけど


その向こうに。





「雪....っ!?」



福井豪 に抱きしめられてる


雪がいました。