「き....緊張しすぎて、足がやばい。」


「うわっ、ほんとに足ガクガクじゃん!?大丈夫?!ポロ!」



ガクガクして止まらない自分の足を見つめながら


指揮棒を持っていた



「愛ちゃん....私、本当に、無理かもしれない。震え止まらないし....次の次なのに。」



ここは、コンクール会場。

観客は満員で。今は舞台裏。


愛ちゃんは付き添いでいてくれる。



「あんなに練習したんだし!力抜いて抜いて!」


「う、うん....」


どうしよう。あんなに練習したのに....。




「「ポロ!!!」」



反射的に振り返った


「み、みんな!?」


「遅くなってごめん!!愛に呼ばれてたんだけど....。」

らっちゃんが息を切らしながら、言う


みんなも。走ってきてくれたのかな?




「てか、その格好....って、また?!?!」

みんな、こないだと同じコスプレのような格好をしてる


「愛が勝負服で来いって言うから〜」

雪ちゃんが袴の裾を持ち上げて言う


「勝負服....だったんだね?フフッ」

みんな、すごくドヤ顔だから少し笑ってしまった


「良かった、笑った」


「え?」

もしかして、笑わせようと....?

虹ちゃんが優しく微笑む



「あ、あとこの子つれてきたよ」


霞ちゃんがドアに振り返る



「優くん!」


ガチャッ


入ってきたのは、....


メガネ君!?!?

なのに、メガネを、かけてない。



「....マネージャー、に話があって。」



ドキッ