「ずばり 練習すれば必ず上手くなる。

ってことで、

フルート・クラリネット・ピッコロ・サックス・オーボエ・シンフォニーを私達マネージャー部がそれぞれパート別に見まーっす」


愛ちゃんのツインテが揺れる


「え、パートって6つだよね....?私は何やれば....」

私がふと、思った事を口にしてみた



「何言ってんの?!ポロは、


指揮者 でしょっ!!」


「え??」

虹ちゃんの言葉に思わずハテナマークが顔に出る


「先生がこんなだし、ポロが指揮者やんなきゃ!練習すれば、誰だって出来るよ!」


霞ちゃんのマジな瞳に


「む、無理無理無理!!!

私、指揮なんてやったことないし....

むしろ、人前に立って手を振るなんて....」


思わず、下をむいてた

「それじゃ、ダメだろ!!」


「らっちゃん....。」



「ポロがやんなくて、どーする!?こいつらに見せてやれよ!

未経験者でも、頑張れば出来るって」



そうだ。

みんな、私を手伝ってくれてるんだ。


それなら、頑張って、指揮者くらいこなさなきゃ....!!!



「わ、わたし、みんなの期待に答えるために頑張る!!

指揮、一週間でマスターする!!」



「よーっし、ポロ その息その息♪」


「他の部員は任せといて!私たちでやるから!」


「ありがとう、雪ちゃん、心ちゃん!!」



ーSTART in 吹奏楽。