部室....。ここだよね



ガチャッ



「早かったな 橘」

「....速く終わらせたくて」



そこには既に空がいた



「....俺、高橋に言うから


全部」



「みーくんと、手を組んでた事も....?」



「そう 全部」


あまりにもまっすぐだった


視線が


「そんで、告白する」


ズキッ


「瑞なんかやめて俺にしてって」



「そ、れを私に話して、何になるの?」


ズキズキ刺さる、空の言葉



「高橋に伝えて欲しいんだよ


俺の、気持ち」


「は....?」



「俺は自分じゃ言えねー


瑞との約束だしさ だから、」



「いい加減にして....」

ポタッ


表情と涙腺はいう事を聞かない

口だけが動いてる


「私がなんでもしてあげると思ってんの?


知ってるから?私があんたのこと好きだって、知ってるから?



いい加減にして....っ!!!



少しはこっちの気持ちも....」


ポタッ



「考えてよ!!!!」



また、泣いちゃったよ


『またこんなに目が腫れたら....どうすんだよ』


二宮っ....。



「橘っ、そーゆーつもりじゃっ....」


泣き崩れた私に近づく空



分かってる


貴方はそこまでひどい人じゃないって


私を利用してるわけじゃないって


でも、それでも


辛すぎるよ....。




「女泣かせるやつ好きになる女

なかなかいねーよ 空」


「にの....?」

二宮....




やっぱり。来てくれた



「だから言ったじゃねーか ばか。」

グイッ


私の手首を掴んで、立たせる


「ご、っ....ウッめん....ウッ」

涙でしゃくり上げてる私




「....空、どんな事情か知らないけど


もうコイツに構うな


次やったらぶっ殺す」


ドキー


なに、自分の女みたいにっー....///



「行くぞ 橘」

私の手を引いて歩く二宮



「なんで....来てくれるのよばか」



「お前、ほっとけねーんだよね」



「は、はぁ?」


まだ止まりきらない涙


引かれる腕

「何度泣かされても立ち向かう女


嫌いじゃねーよ」



ニコッ



久しぶりにみた。笑顔。

無邪気。幼い。可愛い。


てか、惚れる....っ....。




「ばか....。///」



私の恋愛はまだ、始まったばかり。