「その方が喜ぶだろ 賢は」


「ありがとう....航」




タタタタタタッ



走り出す私に



「虹!!!」


「え?」



航の声


振り返る



「俺が賢 になる前から

ずっと。お前のこと好きだった」


校舎の中なのに風が吹く



サァァァーッ



「ありがとう 賢じゃなくて


航!!!」



「おう」




タタタタタタッ





そして、私の初恋は


賢へと走っていく