彼がさっきまで読んでいた痕跡のある本が目に入る。 「青い太陽と緑の月…」 本の通りなら、もう少しでくるはず。 「ねぇ姫様、いつになったら僕と旅に出てくれる?」 私の呟きが彼の耳に届いたように、一瞬眉間にシワを寄せて口を開いた彼。 いつになく真剣な眼差し。何かあるのかな?、