………はずだった。





太陽が沈み月が海に映るとき








テラスに私と見知らぬ男性。



「お姫様はお暇なんでしょう??
僕とその退屈な人生を変えませんか」



声の主はニコッと可愛らしく微笑んだ。


どうしてそこに?と聞くべきなのに、そんなことりもこの人が言ってることが気になった






「今の時代、王国もあまりないというのに、この国はまるでお伽話の中の世界のようだね」



「とくにやることのないお姫様はすごく退屈そう」



現れた時とは違う妖艶な笑みを浮かべて手摺から降り距離が近くなる




「絵の様に美しい姫、私の手をとってくれませんか」




片足を立て、私に手を伸ばしてくる彼。

まるでプロポーズを受けている気持ち





彼がよくわからない。